Alexandre Dumas Fils

アレクサンドル・デュマ・フィス
     アレクサンドル・デュマは劇作家・小説家だった。
     母マリ・カトリーヌ・ロール・ラベーはベルギー人だった。

     1823年4月 、パリに出る。オルレアン公爵家の書記になる。
     8月 アパートの隣人で8歳年上のラベーと恋愛、やがて同棲する。

     1824年 『椿姫』のモデル、アルフォンシーヌ・プレシスが誕生(〜1847年)。
     2月 祖母をパリに呼び寄せ、ラベーとは別居する。
     7月27日 パリで生まれる。

     1827年(3歳)9月 、人妻メラニー・ヴァルドールと恋愛(〜1831年頃)。

     1830年(6歳)6月 、女優ベル・クレルサメールと恋愛。

     1831年(7歳)3月5日 とベルの娘マリ・アレクサンドリーヌ誕生。ベルの要求で認知。
     3月17日 デュマ・フィスも認知される。

     1832年(8歳) 、子供の養育費代わりに、の出資で、書店の営業権を手に入れる。
     2月 、女優イダ・フェリエと恋愛。

     1840年(16歳)2月5日 イダ・フェリエと正式に結婚する。

     1844年(20歳) 『椿姫』のモデル、高級娼婦マリ・デュプレシス(本名アルフォンシーヌ)と恋愛。

     1846年(22歳) マリが他の男とも付き合っている事に嫉妬し、別れの手紙を書く。

     1847年(23歳) マリが死去した事を旅先で知り、慙愧の念に絶えず、マリの思い出をもとに『椿姫』を書く。

     1848年(24歳) 『椿姫』(La Dame aux Camelias)を出版して大好評を博す。

     1849年(25歳) 『椿姫』をもとにして五幕の戯曲を書くが、検閲制度により上演を許されなかった。

     1852年(28歳)2月2日 宰相ドゥ・モルニー公の特別な配慮との斡旋によって、「椿姫」をパリのヴォードヴィル座で初演。
     百日以上満員を続けて大成功を収め、劇作家としての名声を得る。この戯曲は世界各国に翻訳され、上演された。
     ロシアのアレクサンドル・ナルイシキン公爵の妻で、26歳のナジェージダと相思相愛の仲となる。
     離婚を拒否されたナジェージダは、娘オリガを連れてフランスに移住。同棲を始める。

     1853年(29歳)3月6日 『椿姫』をもとにしたオペラ「ラ・トラヴィアータ」初演(作曲ヴェルディ、作詞ピアーヴェ)、世界的な好評を博す。

     1855年(31歳) 戯曲「半社交界」初演。

     1857年(33歳) 戯曲「金銭の問題」初演。

     1858年(34歳) 戯曲「私生児」初演。

     1859年(35歳) 戯曲「放埓な父」初演。

     1860年(36歳)11月20日 娘マリ・アレクサンドリーヌ・アンリエット誕生(通称コレット)。

     1864年(40歳) ナルイシキン公爵が死去。
     12月31日 ナジェージダと結婚し、を認知する。

     1868年(44歳)10月22日 が死去、享年74歳。

     1895年(71歳)11月27日 パリ郊外のマルリ・ル・ロワで死去、享年71歳。

     1912年 フランスの白黒無声映画「椿姫」(ルイス・メルカントン、アンリ・プークタール共同監督)が公開される。

     1915年 イタリアの白黒無声映画「椿姫」(グスターボ・セレーナ監督)が公開される。

     1921年 アメリカの白黒無声映画「椿姫」(レイ・C・スモールウッド監督)が公開される。

     1926年 アメリカの白黒無声映画「椿姫」(フレッド・ニブロ監督)が公開される。

     1936年 アメリカの白黒映画「椿姫」(ジョージ・キューカー監督)が公開される。

     1982年 イタリア映画「トラヴィアータ/1985・椿姫」(フランコ・ゼフィレッリ監督)が公開される。

     1984年 イギリス・アメリカ合作のTVM「椿姫」(デズモンド・デイヴィス監督)が放映される。

     1998年 フランスのTVM「椿姫」(ジャン=クロード・ブリアリ監督)が放映される。

     フランスの劇作家。写実的な風俗劇を書き、フランス近代劇の礎石を築いた。

     参考図書:『アレクサンドル=デュマ』辻昶・稲垣直樹 共著 清水書院
          『椿姫』新庄嘉章 訳 新潮社
邦訳作品リスト


『椿姫』新庄嘉章 訳 新潮社 新潮文庫 1950年12月4日 その花を愛するゆえに“椿姫”と呼ばれる、貴婦人のように上品な、美貌の娼婦マルグリット・ゴーティエ。パリの社交界で、奔放な日々を送っていた彼女は、純情多感な青年アルマンによって、真実の愛に目覚め、純粋でひたむきな恋の悦びを知るが、彼を真に愛する道は別れることだと悟ってもとの生活に戻る……。ヴェルディ作曲の歌劇としても知られる恋愛小説の傑作である。(裏表紙より)

『椿姫』吉村正一郎 訳 岩波書店 岩波文庫 1971年1月 歓楽の生活をなげうち、真実の恋に生きようとする娼婦マルグリットと青年アルマンとの悲恋の物語。何ものにも代え難いその恋さえ恋人のために諦めて淋しく死んでゆくマルグリットに、作者(1824‐95)は惜しみない同情の涙を注ぐ。汚土の中からも愛の浄化によって光明の彼岸に達しうるもののあることを描き、劇にオペラに一世を風靡した。(表表紙より)

『椿姫』朝比奈弘治 訳 新書館 舞台芸術の原作シリーズ 1998年5月
『椿姫』西永良成 訳 光文社古典新訳文庫 2008年8月
『椿姫』西永良成 訳 角川文庫 2015年6月

『椿の花把』加藤紫芳 訳 春陽堂 明22年6月
『椿姫』長田秋濤 訳 早稲田大学出版部 文学叢書 明36年11月
『椿姫ー小説』三原天風 訳 中村書店 大正2年
『椿御前』太田三次郎 訳 春陽堂 大正3年
『椿姫―全譯』福永挽歌 譯 植竹書院 薔薇叢書 1915年3月
『椿姫』久米正雄 編 文芸日本社 世界文芸映画傑作集第3編 大正14年
2編『椿姫』加藤朝鳥 訳編 生方書店 世界名著叢書 大正15年
2編『椿姫』森田草平・関口存男 共訳 民文庫刊行会 世界名作大観 各国篇 昭和2年
「椿姫」3編『世界文学全集第30巻』高橋邦太郎 訳 新潮社 1928年
『椿姫』高橋邦太郎 訳 新潮社 昭和3年
「椿姫」2編『世界大衆文学全集第5巻』久米正雄 訳 改造社 昭和4年
「椿姫」2編『久米正雄全集第12巻』平凡社 昭和5年
『椿姫』高橋邦太郎 訳 新潮社 新潮文庫 昭和8年
『椿姫』吉村正一郎 訳 岩波書店 岩波文庫 昭和9年
『椿姫』西条八十 訳 文圃堂書店 昭和10年
「椿姫」3編『椿姫』高橋邦太郎 訳 新潮社 世界名作文庫 昭和10年
『椿姫』西条八十 訳 三笠書房 昭和11年
『椿姫』藤沢次郎 訳 江戸書院 昭和21年
『椿姫』杉崎重遠 訳 富士出版 仏蘭西文学名作選 1948年
『椿姫』新庄嘉章 訳 新人社 世界大衆文学全集 1948年
『椿姫』西条八十 訳 蒼樹社 1948年
2編『椿姫―物語』佐々木伝太郎 訳 新府書房 世界名作物語選書 1948年
『椿姫』鈴木力衛 訳 酣燈社 1949年7月
『椿姫』吉村正一郎 訳 白水社 仏蘭西文庫 1950年
『椿姫』鈴木力衛 訳 三笠書房 世界文学選書 1950年
「椿姫」2編『19世紀篇 デュマ・フィス,アベ・プレヴオ篇―世界文学全集〔第1期〕 第33』吉村正一郎 訳 河出書房 1951年
『椿姫』島田実 訳 創芸社 近代文庫 1952年
『椿姫』吉村正一郎 訳 田中俊一 註 白水社 仏蘭西文学訳註叢書 1953年
「椿姫」2編『デュマ,デュマ・フィス―世界文学全集第2期第5』新庄嘉章 訳 河出書房 1955年
『椿姫』大庭さち子 著 佐藤漾子 絵 偕成社 世界名作文庫 昭和30年(少年少女世界の名作 昭和39年)
『椿姫』鈴木力衛 訳 河出書房 河出文庫 1956年
6編『椿姫・カルメン・マノンレスコオ 他―新版世界文学全集第7』新庄嘉章 訳 新潮社 1959年
「椿姫」4編『フランス文学全集第4』松崎芳隆 訳 東西五月社 1960年
「椿姫」4編『世界名作全集12』鈴木力衛 訳 筑摩書房 1960年
「椿姫」4編『世界文学全集第43』新庄嘉章 訳 新潮社 1962年
『椿姫』宮内寒弥 訳 伊勢田邦彦 絵 偕成社 少女世界文学全集 昭和37年
「椿姫」3編『世界青春文学名作選第17』学習研究社書籍編集部 編 鈴木力衛 訳 学習研究社 ガッケン・ブックス 1964-1965年
『椿姫』石川登志夫 訳 旺文社文庫 1966年
『椿姫』庄野誠一 訳 武部本一郎 絵 岩崎書店 ジュニア版世界の文学 昭和42年
『椿姫』岡上鈴江 編著 偕成社 少女名作シリーズ 1973年(新編少女世界名作選 1990年2月改装版)
『椿姫』鈴木力衛 訳 三笠書房 1977年3月
「椿姫」4編『カルメン』メリメ ほか著 鈴木力衛 訳 筑摩書房 Chikuma classics 1977年12月
9編『デュマ父子集―明治翻訳文学全集新聞雑誌編26』川戸道昭・榊原貴教 編 大空社 1997年4月「巴里情話椿の俤」草廼戸主人 訳「椿夫人」内田魯庵 訳「脚本椿姫」田口掬汀 訳

『「椿姫」と娼婦マリ』秦早穂子 著 読売新聞社 1986年2月(参考文献)


『椿姫』ヴェルディ 音楽 フランチェスコ・マリア・ピアーヴェ 台本 坂本鉄男 訳 音楽之友社 オペラ対訳ライブラリー 2004年11月

『ヴェルディ 椿姫』帆苅雅宏 絵 音楽之友社 まんがオペラ・シリーズ 1984年9月
『椿姫』わたなべまさこ 著 世界文化社 マンガ世界の文学 1996年4月
『椿姫』わたなべまさこ 著 ホーム社 わたなべまさこ名作集 2001年2月
『椿姫ー愛に散った花』わたなべまさこ 筆 双葉社 双葉文庫名作シリーズ コミック世界の名作シリーズ 2002年6月
『椿姫』里中満智子 著 中央公論新社 マンガ名作オペラ 2004年2月
4編『椿姫』里中満智子 著 中央公論新社 中公文庫 マンガ名作オペラ 2006年11月
4編『世界の名作オペラ5』つづき佳子 著 ティーケイシー出版 まんがオペラハウス 2005年1月
『椿姫』榎本由美 作画 河原廣之 監修 自由国民社 マンガで楽しむ傑作オペラ 2006年6月

映画

題名椿姫(Camille)
製作年1936年
監督ジョージ・キューカー
出演グレタ・ガルボ(マルグリット・ゴーティエ)、ロバート・テイラー(アルマン・デュバル)、ライオネル・バリモア(デュバル氏)、ジェシー・ラルフ(ナニーナ)、ヘンリー・ダニエル(ヴァルヴィル男爵)、ローラ・ホープ・クルーズ(プリュダンス・デュヴェルノワ夫人)、レックス・オマリー(ガストン)
受賞第3回ニューヨーク批評家協会賞主演女優賞
備考アメリカの白黒映画

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