W. H. Hudson

W.H.ハドソン(ハドスン)

年譜

著作リスト

『美わしきかな草原』Purple Land (1880年) 処女小説。異国旅行記の形をとったロマンス風の物語。主人公ラムはハドソン自身で、この小説は彼の沈黙して語らない1868〜1870年までの彼の「暗黒時代」を物語ったものとの説がある。 『水晶時代』A Crystal Age (1887年) ハドソンの理想郷をえがいた物語(ユートピア・諷刺物語)。

『ラルフ・ハーン』Ralph Herne (1888年) 1871年のブエノスアイレスの黄熱病大流行を題材にした物語。

『アルゼンチンの鳥類学』Argentine Ornithology (1888年〜1889年) スクレター博士と共著。

『ラ・プラタの博物学者』The Naturalisut in La Plata (1892年) 自然観察のエッセイ。 『ファン』Fan (1892年) 鳥類保護協会のために出版。

『パタゴニア流浪の日々』Idle Days in Patagonia (1893年) 自然風物エッセイ。柏倉俊三 訳 山洋社 1986年3月19日(年表) 1870年、29歳のハドスンは、あやうく難破をまぬがれ、生命の危険をおかしてあこがれの地パタゴニアにたどりついたが、やがて、思わぬ負傷からしばらくは動くことも歩くこともできなくなり、けっきょく流浪の身をこの曠野の現地人たちの情に托することになった。そして、この地で無為の日々を送るうちに、リオ・ネグロ流域の自然の無双の相貌は、彼の思想に大きな影響をおよぼし、彼の心情に一種のうるおいと深さをあたえ、その進路に方向転換をうながす結果になった。 本書は、そのときの経験を52歳のときにまとめて出版したものである。前年に刊行した姉妹篇『ラ・プラタの博物学者』とともに自然風物エッセイに独自の境地をひらいた記念すべき作品である。(裏表紙より)

『野の鳥の生活』Birds in a Village (1893年) 木村幹 訳 天人社 1931年5月

『絶滅した英国の鳥』Lost British Birds (1894年) 鳥類保護協会のために出版したパンフレット。

『英国の鳥』British Birds (1895年) 

『ロンドンの鳥』Birds in London (1897年) 1885年に家の窓からレイヴンズコート・パークを毎日観察して暮らした成果。

『丘陵地方の自然』Nature in Downland (1900年) 

『鳥と人間』Birds and Man (1901年) エッセイ。小林歳雄 訳 講談社 1978年10月

『エル・オンブ』El Ombu (1902年) ロマンス風の物語(1868年構想)。 『ハンプシャーの日々』Hampshire Days (1903年) 

『緑の館』Green Mansions (1904年) ロマンス風の物語。この物語の原型や粗型として、 イギリスの爬虫類学者で詩人アーサア・オショーネシーの『コリブリ』(1881)の白人青年のアマゾン河溯航に参加したインディアンの娘コリブリ、チャールズ・ロバーツの『古代原始林の心』(1900)のカナダの森林の小屋に母と暮らすヒロインのミランダ、 モルガン夫人の『宣教師』(1811)インドのカシミールの奥地へ布教に入ったポルトガルの青年宣教師が、愛し合うことになる異境の巫女ラキシマ、単にリマのイメージとしては、作者の妻エミリを想定する者もいるそうです。

『緑の館―熱帯林ロマンス』村山勇三 訳 岩波書店 岩波文庫 昭和12年9月
『魔女の森・緑の館』香山滋 訳 古賀亜十夫 絵 偕成社 世界名作文庫 昭和29年
『緑の館―熱帯林のロマンス』永井比奈子 訳 秋元書房 1959年
『緑の館』青木枝朗 訳 三笠書房 若草文庫 1959年
『緑の館―熱帯林のロマンス』守屋陽一 訳 角川書店 角川文庫 1959年
『緑の館』蕗沢忠枝 訳 新潮社 新潮文庫 1959年
『緑の館』野田開作 訳 武部本一郎 絵 偕成社 少女世界文学全集 昭和35年
『緑の館』青木枝朗 訳 武部本一郎 絵 三笠書房 若い人たちのための世界名作への招待 昭和41年
『みどりの館』西川清子 訳 集英社 コバルト・ブックス 1967年
『緑の館』香山滋 訳 古賀亜十夫 絵 偕成社 少年少女世界の名作 昭和43年
『緑の館』榎林哲 訳 野々口重 絵 岩崎書店 ジュニア版世界の文学 昭和44年
「緑の館」『少年少女世界の文学5(イギリス 4)』名作選定委員会 編 上田健次郎 訳 小学館 昭和45年
『緑の館―熱帯林のロマンス』柏倉俊三 訳 岩波書店 岩波文庫 1972年11月(年譜) インディアン達からは魔性のものと恐れられながら動物を友として密林に住む美少女リマと名門の青年アベルの神秘に満ちた恋の物語。(帯紙より)
『みどりの館』前田三恵子 訳 集英社 ジュニア版世界の文学 昭和50年
『緑の館―熱帯林のロマンス』河野一郎 訳 筑摩書房 ちくま文庫 1997年12月

『夢を追う子』A Little Boy Lost (1905年) 唯一の童話。原題「迷える少年」はブレークの詩の中から見出した。 『地のはて』The Land's End (1908年) 西コーンウォールにおける博物学者の印象。

『英国を歩いて』Afoot in England (1909年) 

『ある牧人の生活』A Shepherd's Life (1910年) 

『鳥たちをめぐる冒険』Adventures among Birds (1913年) エッセイ。 『パンパスの物語』Tales of Pampas (1916年) 『エル・オンブ』に2編を加えた増補版。

『はるかな国とおい昔』Far Away and Long Ago (1918年) 自伝。 『町と村落の鳥』Birds in Town and Village (1919年) 

『博物学者の本』The Book of a Naturalist (1919年) 『死者の蹟と老木哀話』Dead Man's Plack and an Old Thorn (1920年) ロマンス風の物語。『老木哀話・エル=オンブ』柏倉俊三 訳 英宝社 英米名作ライブラリー 1956年 「老木哀話」「エル・オンブ」「斑駒物語」「ニニョ・デアブロ」「マルタ・リケルメ」

『ラ・プラタの鳥類』Birds of La Plata (1920年) 

『小さいものの中への旅人』A Traveller in Little Things (1921年) 

『リッチモンド公園の赤牝鹿』A Hind in Richmond Park (1922年) 未完の絶筆。ハドソンの感覚談義の書。

『博物物語』町野静雄 訳 大鵬社 昭和17年

『文学概論』益田道三 訳 聚芳閣 大正14年

「ダンディ―ある犬の話」22編『犬のいい話―ヤツラのいない生活なんて』レスリー・オマラ 編 正田敬子 ほか訳 心交社 1992年
「ダンディ―ある犬の話」『犬と作家の素敵な24の物語』岡本千晶 監訳 バベルプレス 2007年1月

『W.H.ハドスン―ナチュラリスト文学者の生涯』「第1部 南米篇」R.トマリン 著 奥田夏子 訳 山洋社 1989年12月

『自然・文学・人間―W.H.ハドソンの出発』寿岳文章 著 新日本出版社 かもしか文庫 1973年
『自然・文学・人間―W.H.ハドソンの出発』寿岳文章 著 新日本出版社 2002年10月(新装版)

参考図書:『パタゴニア流浪の日々』柏倉俊三 訳 山洋社
     『緑の館―熱帯林のロマンス』柏倉俊三 訳 岩波書店

映画

題名緑の館(Green Mansions)
監督メル・フェラー製作年1959年
出演オードリー・ヘップバーン(リマ)、アンソニー・パーキンス(アベル)、リー・J・コッブ(ヌフロ)、マイケル・ペート(司祭)、早川雪洲(部族の長ルニ)、ヘンリー・シルヴァー(ルニの甥クア・コ)、エステル・ヘムズリー(ルニの母クラ・クラ)、ヨネオ・イグチ(原住民の案内人)、ビル・サイトウ(原住民の案内人)
備考アメリカ映画

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